平岩 将良 近畿大学農学部(東邦大学 → 神戸大学 → 農研機構 → 近畿大学)
生態系は多様な生物種が複雑に相互作用することで成り立っています。私は実際に野外から得られたデータを解析することで、人間活動や気候変動が生物多様性や種間相互作用、生態系機能に与える影響やそのメカニズム解明を目指して研究を行っています。また、多大な労力を要する生物群集の調査を効率化するため、深層学習を用いた生物の自動検出技術の開発についても取組んでいます。
主な研究テーマ
キーワード:送粉生態学・群集生態学・島嶼生態学・送粉ネットワーク・生物多様性・機能的多様性・深層学習
2024年2月18日—送粉ネットワークの論文が掲載されました
丑丸敦史さんとの共同研究「Loss of functional diversity rather than species diversity of pollinators decreases community-wide trait matching and pollination function」がFunctional Ecologyに掲載されました。マルハナバチ類やチョウ類など長い口吻を持つ送粉者の減少(機能的多様性の減少)はネットワークレベルの花と送粉者の形態のミスマッチを引き起こし、その結果、植物群集全体の送粉成功を低下させることを明らかにした研究です。
・本文はこちら(AbstractのJAボタンを押すと日本語の要約が読めます)2023年2月27日—「Rによる数値生態学」が出版されました
私が翻訳に関わった本「Rによる数値生態学」が出版されました。群集生態学でよく使われる序列化や多様度などを計算するRコードが載っている実用的な本になっています。
・詳細はこちら2019年2月21日—ネットワークに関するシンポジウムで研究発表を行います
シンポジウム「ネットワークが切り拓く生態学の最前線」にて「送粉ネットワークのジェネラリスト化による送粉機能への影響ー都市と島の生態系を例に」というタイトルで発表を行います(3月19日9:30-12:30 Room B)。是非お越しください!
・要旨はこちら2019年2月21日—アザミウマの送粉に関する論文が掲載されました
末次健司さんらとの共同研究「Thrips as a supplementary pollinator in an orchid with granular pollinia: is this mutualism?」がEcologyのThe Scientific Naturalistに掲載されました。ハナアブが主要な送粉者であるカキランにおいてアザミウマが補助的な送粉者として機能しているのか調べた研究です。
・本文はこちら2018年4月1日—新年度になりました
新年度になりました!今年度もよろしくお願いいたします!源研究室(環境DNAなどを研究)にも所属することになりました。源研究室の皆さまよろしくお願いいたします!
2018年3月18日—ポスター賞受賞
共同研究をしている角屋真澄さん(富山大)が第65回生態学会でポスター賞優秀賞を受賞しました。おめでとうございます!
「虫媒花における、花色と形態の相関進化ー送粉者相の異なる地域間の比較ー」
*角屋真澄,辻本翔平,久保田将裕,渡邉裕人,伏黒陽大,平岩将良,丑丸敦史,工藤岳,石井博
2017年7月26日—三宅島の噴火と送粉ネットワークの論文が掲載されました
2017年7月26日 — 吉川徹朗さん、岸茂樹さん、櫻なささん、加藤和弘さんとの共同研究「Interaction between insects and insect-pollinated plants on Miyake Island after a recent volcanic eruption: A comparison between vegetation types」がJournal of Asia-Pacific Entomologyに掲載されました。大きな噴火があった三宅島において、植物-送粉者ネットワークを植生間で比較した研究です。
・本文はこちら2017年3月15日—ポスター賞受賞
共同研究をしている清水健将さんが第64回生態学会でポスター賞優秀賞を受賞しました。おめでとうございます!
「都市化による機能群多様性の減少が植物‐送粉者ネットワークに与える影響」
*清水健将, 平岩将良, 丑丸敦史(神戸大・人間発達環境)
2017年1月13日—伊豆諸島の送粉ネットワークに関する論文が掲載されました
丑丸敦史さんとの共同研究「Low functional diversity promotes niche changes in natural island pollinator communities.」がProceedings of the Royal Society Bに掲載されました。近年進行するマルハナバチなどの長口吻送粉者の減少が植物に与える影響評価を伊豆諸島の群集を用いて行った研究です。
・本文はこちら2016年12月26日—ウェブサイトを開設しました
ウェブサイトを開設しました。よろしくお願いします。